殺人の追憶

個人的評価　★★★★☆　（実話だけにさすが）

制作年：2003年 韓国封切：2003年4月25日 原題：殺人の追憶　살인의 추욕 原作：キム・グァンニム演出の演劇[私に会いにきてよ] 脚本：ホン・ジュノ / シム・ソンホ 監督：ホン・ジュノ 時間：132分 出演：ソン・ガンホ / キム・サンギョン / キム・ルェハ 　　　 ソン・ジェホ / ピョン・ヒボン

　韓国三大未解決事件のひとつ　　
　華城（ファソン）連続殺人事件を元に作られた映画　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　韓国３大未解決事件詳しくはこちら

[イントロダクション]
1986年から91年にかけてソウルから南に約50ｋｍ離れた京畿道華城郡台安村の半径２ｋｍ以内で起きた
10件に及ぶ連続強姦殺人事件。事件は71歳から13歳までの不特定多数の女性を狙った犯行。
犯行にはいくつか共通点がある。
雨の日の犯行。赤い洋服をきている女性が狙われる。被害者の持ち物を使って暴行されている。
犯人は自分の痕跡を全く残さず、その為多くの人が犯人と疑われ取り調べを受けている。
その際激しい拷問が行われたり、無理やり自供させられたり、自殺をしたものもでた。
結局事件は解決することなく2006年4月2日に時効を迎えた

[感想]
田舎の刑事の仕事のずさんなこと、ずさんなこと。コイツと決めたら証拠を作ってまで犯人に仕立て上げる。拷問までして実際に無実の人も亡くなってるらしい。
映画では、少し設定が変わっているところもあったが同等の事が実際にあったのだろう。
この事件は田舎の刑事には荷が重すぎたんだろう。初動捜査の遅れと捜査の未熟さが連続殺人を起こし、結局未解決のまま終わるのことになってしまったんだろうな。
この映画は残忍な犯行の記録であると同時に警察の不手際、未熟さ、姑息さを訴えたかったのかもしれない。
そして、必死に犯人逮捕に取り組んでいる警察にとって、次々と起こってしまう事件に刑事としての不甲斐なさを感じていく。そんな警察の無念さもよく現れていた。

それにしてもソン・ガンホの演技は素晴らしい。
ホントにこんなヤンキー親父いるもん。身近に感じるんだよなこのオッサン。
だからこそ、スターなのかもしれない。

視聴期間：2014.6.19
視聴回数：回 
また見たくなる感：50％